ベルーフでは障害者就労のワンストップサービスである企業ネットワークを展開しています。
詳細は企業様向けに開催している定期説明会へご参加下さい。
Berufはドイツ語です。ドイツで「働く」を表す言葉は「Arbeit」ですが、ドイツの社会では働くことには2種類あり、経験的にマスターしていく仕事「Job」と、一定期間の教育を受けて就く仕事「Beruf」があります。どちらも仕事としては大切ですが、「Beruf」の方が仕事の難易度とレベルは高く、従ってまた社会的ステータスも高いものとなっており、私たちは障害者雇用でこちらを目指そうと考え、この名前をつけました。辞書では「天職」などと訳されますが、私たちはJobとの違いを明確にするため「専門職」と呼んでいます。
「障害者に専門技術や高い業務能力を求めることは可能か」の問いに、私たちはこれまでの実績をもって、自信を持ってYesと答えます。障害に対する適切な配慮を得ることで、非障害者と同等に働ける障害者は数多く居ます。彼らに対しては、職業教育の機会をさらに増やし、また企業に対しては、彼らの能力発揮のため合理的配慮の具現化を手伝うことが、社会課題を解く就労移行支援事業所の役割であると考えています。
ベルーフの取組みを知って頂き、ぜひ自社の障害者雇用推進にお役立てください。
事業所見学(来訪・オンライン共に可)、個別相談等承っております。お気軽にご相談頂ければ幸いです。
ベルーフの研修とは
ベルーフに通う利用者は、IT専門職を目指して、毎日研修を受けています。研修は、IT系研修18コース、ビジネス系研修8コース、セルフコントロール系研修4コース(2023年11月現在)から、教育段階と就労準備性に応じて1週間のスケジュールを策定します。3ヶ月ごとの見直しを入れながら、目指す仕事に就くための専門技術とビジネス判断基準の習得に取り組みます。
キャリアパスと特徴
ベルーフの利用者が目指すIT専門職に就くための「標準キャリアパス」を定め、就労に向けて、何にどの程度取り組まなければならないのかを可視化しています。また、ベルーフの教育は全て指導するインストラクターが独自開発しており、インプットとアウトプットの取組みを通して、理解して出来るよう工夫されています。やり方よりも考え方を重視し、学んだ原則を活用して実践すること、自らの判断で試行錯誤することを通して、一般企業で働ける真の力をつけて行きます。
講師紹介
研修を運営する講師は、その分野で活躍してきたプロのインストラクターで、オリジナル教材を使ってライブで教えます。一方的に講義を聴くだけでなく、授業中の質疑応答や演習問題に取り組む時間もあるので、分からないところをそのままにして先へ進むことも少なく、着実な理解を積み重ねて行ける環境です。
研修生について
ベルーフには、東京都や近県の他、リモート受講を活用し日本全国から利用者が集まっています。
コロナ以前は、通所可能な距離にある就労移行支援事業所に通所して就労のための訓練に取り組むのが一般的でしたが、コロナ後、厚生労働省より「障害者の多様な働き方」として、在宅での訓練および就労が推進され始めたことから、事業所のある場所を問わず、支給決定する自治体が増えています。
また、ベルーフはSE/PGやデータサイエンティストといったIT系専門職への就労を掲げていることから、それまで軽作業・事務職等の仕事をしてきた方が、キャリアチェンジを図り、長く安定した就労を目指すため、通所を決める方が多くなっています。
研修生の資格取得実績
ベルーフでは、資格取得を推奨しています。
資格を持っていれば仕事ができるわけではありませんが、資格は自分の能力を客観的に証明できるものです。特にIT業界未経験で就労したい方にとっては、基本的なITへの理解度を示すことができます。
資格の中でも特に、公的で普遍的なものに重点を置いて勧めています。
資格取得の文化があることで、先輩に勉強法のアドバイスをもらったり、情報共有ができたりするのもベルーフの特徴です。スタッフや講師に相談もできます。
就労実績(データ更新日:2023年11月1日)
2023年11月1日現在、計38名が就労しています。卒業生の入社時の待遇は、正社員や原則更新の契約社員が75%で、長期展望が開けています。パート勤務を含め、ほとんどの人が専門業務につき、毎日戦力として働いています。在籍中の研修履修と継続支援の成果として、2023年10月末までの離職者は7名、継続率は81%となっています。
特に、2019年4月~2023年10月の4年半の間に就労した20名については、離職0名と100%の成果を挙げており、卒業生の多くが「仕事は大変だけど楽しい」と話しています。
企業への情報提供とサポートについて
障害者雇用に取り組むときに企業が困るのは、情報や経験の少なさです。制度や助成金の情報は検索して得ることができますが、実際にどう採用したらいいのか、採用に当たって事前に準備するべきことは何か、など、一般論を超えた具体的な情報を得ることは難しいのが現状です。
ベルーフでは、企業への情報提供やサポートを行っています。障害者就労についてや、障害者へのサポート方法、起きた問題に対する対処方法など、ベルーフがこれまで培ってきたノウハウを活かして、企業に寄り添うアドバイスをしています。困ったときの相談相手になれることが、ベルーフの大きな強みです。
また、年に一度、総合説明会というイベントを開催しています。企画から運営まですべて研修生が行うイベントで、ベルーフ研修生の仕事レベル確認や、就活生とのマッチング面談を行うことができ、毎年企業からは高評価をいただいています。
ベルーフネットワークについて
ベルーフは、精神障害者の雇用推進に取り組んでいるヨーロッパのNGO・CEFEC(Confederation of European social Firm, Employment initiatives and social Co-operatives, for people with mental health problem/精神障害者の就労を協力し推進するヨーロッパ連合)のサポーティングメンバーとして活動しています。目指しているのは、日本の補助業務中心の障害者雇用を転換し、専門職としての雇用を推進する新しい雇用システムをつくることですが、そのためには多くの賛同者と共に、日々起こる様々な問題・課題を、連帯で解いて行くしくみが必要です。このしくみに相当するのが「ネットワーク」です。
障害者雇用には、当事者、企業、医療・福祉に携わる支援者、ご家族、制度をつくる国家、手続きを担う自治体、といった色々な立場の人が関係してきます。障害者に能力を発揮し安定して働き続けてほしいという目標は全員にとって変わりませんが、それぞれ立場が異なるため、常に問題・課題が出て来ます。それぞれの立場や状況に配慮しながら統合をはかり、解決を模索していく過程では、多くの人の知恵と経験を結集して当たることになります。これがネットワークの活動であり、ベルーフは解決策を提案したり、情報の共有を推進したりしています。
ご相談
事業所見学、個別相談等承っております。お気軽にご相談ください。