COVID-19以後、専門技能を持ちリモートワークで円滑にコミュニケーションが交せる、新たな人材の雇用ニーズが高まっています。ベルーフは、障害者が専門職として働くことを支援する事業所です。高い専門技術を持ち、成果に貢献できる人材を求める企業にとって、多様な仕事環境に対応できる専門職の雇用は、障害者雇用という経営課題をクリアする一手となります。ベルーフでは新しい雇用に対応するため、従来の通所型対面中心の教育研修を全面的にリニューアルしています。その新たな就労支援の詳細をご紹介します。

リモート研修の概要

採用面接をWebで行う会社が増え、在宅勤務を原則とした募集、在宅での実習が恒常化しています。ベルーフでは、通勤と在宅を組み合わせた就労の形態を、これからのモデルとして、研修と訓練を行っています。個別支援計画の策定の際には、研修生とスタッフが一緒に希望の職種と働き方を検討し、具体的イメージを作って、3ヶ月単位で通所/在宅の勤務計画を立てます。日々の研修は、インストラクターがオンラインで直接指導します。ネット上で、研修生、インストラクター共に、ベルーフからでも自宅からでも、どこからでも取り組むことが出来ます。現在、通所とリモートの併用で、目標成果を上げる訓練を積み重ねています。

リモート研修の成果

ベルーフでは、基本や原則を基礎教育で学んだ後、実践的な課題に取り組みます。それがプロジェクトワークです。毎回プロジェクトテーマが定められ、今回は「リモートによる業務遂行」です。課題は2020年8月総合説明会実施です。広く企業の方に就労支援について知って頂き、連携を深め採用を促進する機会で、2018年から年次で開催しています。これまではベルーフを会場としての参集参加でしたが、三密回避のため、オンラインでの開催です。プロジェクト形式で、研修生の運営で、お客様のニーズ分析から説明会内容の検討、集客の方法と実施等を行いました。ベルーフの仮想研修室は、複数作ることが出来るので、分担作業やレビュー作業を手分けして進めたり、リハーサルを重ねてスムーズな操作をマスターしたりするなど、自分たちでより良い方法を考え、運営実施を行いました。アンケート結果から、大半のお客様にご満足頂くことができました。テーマ・課題とも達成と評価されています。

リモート研修のための必要事項

原則リモート研修ではベルーフのパソコンの貸与となっていますが、ご自宅のパソコンの利用も可能です。
・自宅のインターネット回線が利用可能であること
・自分でルーターにPCを接続出来ること…ネットワーク名(SSID),パスワード(暗号化キー、セキュリティキーの入力作業)
・ZOOM研修参加のためPCの性能によっては、マイク・スピーカー・カメラなどをつける必要がある場合もあります。

以下、受講に必要なパソコンの性能です。ご確認ください。

種類内容
CPUIntel Core i5 以上、AMD Ryzen 7など
メモリ8GB以上
OfficeアプリWord, Excel, Power Pointが入ってるソフト

おわりに ~目指すは自立です~

企業の採用ご担当者やハローワークの雇用指導官からは、「在宅勤務等自己管理中心の仕事に障害者を就けて良いものかどうか」との声や、「フォローやバックアップはどうしたら良いか」というご相談をよく頂きます。このような不安を解消すべく、在宅・通所で、報告・連絡・相談を密にし、円滑な連携活動を行い業務での成果を出す、という自立した業務能力向上に個々の研修生が取組んでいます。企業向けの見学、個別相談等に応じております。ご希望をお問い合わせフォームよりご連絡ください。