Microsoft365にCopilot搭載

はじめに

Microsoft 365にCopilot（生産性向上アプリ）が組み込まれた製品が新たに発売されました。Microsoft 365 Personal（個人）およびFamily（家庭）の契約者に提供され、AIを駆使することによりOfficeファイル作成の効率化を目的としています。ここではその概要とExcelでの使用例を示します。

新機能でできること

新機能は、CopilotによるAIアシスタントを提供します。Microsoft 365 PersonalおよびFamilyの契約者には、毎月AIクレジットが付与され、画像生成や編集にも使用できます。以下に各Office系ツールでできることの一例を示します。

・Word: 食事の好みや人数を入力すると、レシピを作成してくれます。
・Excel: 家計簿を分析し、予算の見直しのアイデアを提供します。
・PowerPoint: 休暇の詳細を入力すると、スライドショーを自動生成します。
・Outlook: 未読メールの山を要約し、スレッドを整理してくれます。
・OneNote: 書き出した新年の目標を整理し、タスクリストにします。
・Microsoft Designer: 写真を専門的に編集し、不要なオブジェクトを簡単に消去できます。

参）両ライセンスの利用者は月初に60クレジットが割り振られ、1アクションに付き1クレジットが消費されます。

ライセンス費用

Copilotが追加されたことでライセンス費用も上がっています。（個人向けライセンスの旧価格は\14,900/年）

●個人向けライセンス　\21,300/年
Microsoft 365 Personal: 1人用のプランで、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteなどの主要なOfficeアプリケーションが含まれています。

●家庭向けライセンス　\27,400/年
Microsoft 365 Family：1～6人用のプランで、Microsoft 365 Personalの機能に加えて、家族全員で共有できるクラウドストレージ（最大6TB）が提供されます。

使用例

Excelの処理をCopilotを使用して自動的に実行する例を示します。ここでは西暦表示の誕生日を和暦表示に変換し、年齢を計算させる例と取り上げます。

以下のように西暦表示の誕生日が入力済のシートがあり、ここに和暦変換と年齢計算をCopilotに指示します。

①和暦変換の指示

Copilotに和暦に変換する指示を与えると、数秒後に使用する関数が表示されます。ネットで検索するよりも早く目的の関数が分かるのはよいですね。

列の挿入ボタンをクリックするとExcelシートに和暦が追加されます。Excel内のCopilotなので、直接Excelシートにアクセスできます。

②年齢計算の指示

続いて誕生日から年齢を計算する指示を与えると、使用する関数が表示されます。指示するだけで目的の関数が分かるので、関数を覚えておかなくても大丈夫ですね。

列の挿入ボタンをクリックするとExcelシートに年齢が追加されます。

上記のようなことをやろうとしても検索して調べる方法では時間がかかります。本例のように指示を与えるだけで目的の処理が行えるメリットは大きいと思います。

おわりに

Copilotのような生産性向上アプリとOfficeを組み合わせて、必要なファイルを短時間で作成することがこの先の主流になると思います。みなさんも是非試していただき、ご自身の業務の効率化に役立てていただければと存じます。