ベルーフで取り組む研修は、IT系、ビジネス系、セルフコントロール系の三種類に分かれます。IT系にはリテラシーなどの基礎知識から、業務に必要とされるWord・Excel・PowerPoint技術を養うofficeアプリケーション、プログラミング言語、Webサイト作成、統計基礎、データサイエンスなどの講義があります。ビジネス系では社会人としての意識、考え方を学びます。セルフコントロール系には自身の考え方の傾向を知り気持ちを整理する研修などがあります。

IT系

ベルーフは専門技能を身につける事を就労の条件としています。そのためにIT技能を中心に据えています。カリキュラムには、情報基礎(リテラシー教育)、officeアプリケーション、専門としてプログラミング言語(C・Java・python)、Webデザイン(html等)があり、初歩的なものから難度の高いものまで取り揃えています。

 データサイエンスはその中でも、専門性の高いものです。データ分析が企業の経営戦略を左右する時代となり、データサイエンティストの人材ニーズが高まっていることに対応したカリキュラムです。統計基礎、データサイエンス入門を学びます。

【プログラミング研修】

プログラミングとは、コンピュータが予定した機能を間違いなく果たせるように手順を所定の様式に従って書いたもので、プログラミング言語はその手順を規定したものです。

 プログラミングは言語で規定された命令を組み合わせることで作っていき、その組み合わせ方には、次の3つの制御構造があります。

・順次処理
・分岐
・繰り返し

言語で規定された命令をレゴのピースに例えると、プログラミングとは、このピースを組み合わせて作品を作る作業に似ています。

【データサイエンス研修】

ベルーフの考えるデータサイエンスとは

ベルーフは障害者の就労戦略として専門職を目指しており、IT専門職がメインです。このIT専門職の中で、データサイエンスという仕事が注目を浴びています。これは企業が保有する情報をデータ化して分析し、業務上のイノベーション課題を発見し、課題実行によって経営成果を高めるものです。

 データ分析は統計学を基とする理論から行われますが、ITの発展と共にプログラミングにより分析技術が超速で進歩しています。処理データ量拡大と処理時間短縮です。統計学とプログラミングの組み合わせで生まれたのがデータサイエンスです。

データサイエンスの構成要素

 データサイエンスは統計学とプログラミングが基礎です。統計学は記述統計学と推測統計学の2分野で構成されます。記述統計学は、データの扱い方の基礎となります。推測統計学は、分析対象データをランダムに抽出されたサンプルと比較して変化の動向を推測します。推測の結果は経営やビジネスの判断に役立てます。

 統計学は数学よりも後発の学問で、独自の理論構築がされています。初学者の多くは、統計学の発想に慣れるところから出発です。使用するプログラミング言語は、Python(パイソン)が主流と成りつつあります。データ分析のためのツールが豊富なためです。Pythonは既存のプログラミング言語と基本文法はほぼ同じで、簡潔さが特徴です。

 データサイエンスの仕事のコンセプトは、日本ではまだ発展途上です。基礎技術は統計とプログラミングですが、それによって何をするかは多くの企業が模索し開発しているのが現況です。この技術を基にして経営上のイノベーション課題を発見するのがデータサイエンティストの役割です。課題はマネジメント、マーケティング、現場課題など多様です。

ビジネス系

基礎教育Ⅰは、 ビジネスにおける考え方およびコミュニケーションのトレーニングであるビジネスパーソン研修から始まります。この「ビジネスにおける考え方」は就労の要となります。考え方が行動を作り、行動が習慣化されるからです。その他、思考力を身につける文章教室や、論理的思考・表現訓練コースを学びます。基礎教育Ⅱでは、フォロワーシップ研修で、チームで成果を上げるための考え方と行動を学びます。

【ビジネスパーソン研修】

 この研修の目的は、仕事で成功するための判断基準を学び、企業人として働くための自信を持つことです。

 企業人として働くために、正しい仕事観を持っていることは基本要件です。「観」とは、起こっていることに対するものの見方のことで、仕事観とは仕事や会社に対する見方考え方の事です。人間は機械のように一定の行動を繰り返して生きているわけではなく、様々な変化の中で生きています。

 職場はその最たるもので、日々千差万別に色々な事が起こります。それらのことに対処するには定型的なパターンだけではなく、起こったことに対する判断をして、対応する行動を選択しなければなりません。したがって判断基準となる考え方が適切でなければ適切な判断はできません。

【文章教室】

「思考力」とは、広辞苑によると「ある課題に対処する心的操作」です。

 思考力を培うためには情報源情報や伝聞情報に触れることが必要です。情報源情報の例としては物語小説や事実の記録などのフィクション・ノンフィクションであり、思考力で考え抜いて理解することが必要であることが特徴です。一方の伝聞情報はテレビ、新聞、インターネットなどで見聞きした情報のことで、主に記憶力で覚え理解することが特徴になります。

 文章教室では、最初に提示した文章を読み、それを受けて各々が自由に文章を書いていくことで、思考力を鍛えます。

セルフコントロール系

自らの心身の声を聞くことの出来る様に、集中とリラックスのコントロールを行います。学んだことを実践・反復することで企業で働き続けるためのセルフコントロールを身につけることができます。

【認知行動研修】

 この研修は、認知行動療法を学び、自分の心をコントロールし、精神障害により生じるつらい気分を軽減できる様にするためのものです。

 認知療法を発見したのは、精神医学者アーロン・ベックです。“うつ病のつらい気分は認知がもたらすもので、認知は自動思考によってつくられる”と云う原則を創り出したのです。つらい気分は誰もが持つものですが、うつ病等の精神障害に表れるつらい気分の原則を学ぶのがベルーフの認知行動研修です。自分の心の動きを捉える原則と、自分例による体験分析を積み重ねる事によって、悪い気分の習慣から脱け出す方法を得るのです。

認知行動療法を学ぶことによる4つの相乗効果

  • 自分の発言が活発になります。
  • グループの一員のとして、仲間意識が芽生えます。
  • 来るのが励みになり、気分良く帰れます。
  • 学んだことを具体的に掴むことができます。

★研修カリキュラム(*全8回が基本)

テーマ
プレセッション 認知行動療法を知ろう
セッション1 考え方のパターンを知ろう
セッション2 気分に注目しよう
セッション3 自動思考を理解する
セッション4 自分の自動思考を知ろう
セッション5 問題解決能力を高めよう
セッション6 自分を伝え相手を知ろう
セッション7 アサーティブな自己主張をしよう

その他の研修

 リラックスでは、適度に体を動かし頭を使うことにより、心と体をリラックスさせます。