IT系ニュース(2025年2月)
この記事では「データサイエンス系」や「プログラミング系」などの分野について、最近のニュースや気になったことなどをご紹介します。
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データサイエンス系の話題
データサイエンス系ついての3つの話題をご紹介します。
DeepSeek
2025年1月に中国から突然「DeepSeek」というAIが発表されましたね。
当初は新しい言語モデルのひとつという程度かと思っていましたが、実体は現在のAI市場を揺るがすような代物なんですね。
開発費は米国製AIの100分の1程度でさらにオープンソースとのことですので、その衝撃はかなり大きいですよね。
実際、アメリカのAI関連株が下落するなど、経済への影響も出ています。
また、DeepSeekは計算リソースが少ないことも話題になっています。
中国発AIスタートアップDeepSeekの効率性がもたらすエネルギー産業への衝撃
今回のDeepSeekの発表は、今後のAI業界の地図を書き換えるかもしれませんね。
ただ、この原稿を書いている途中で多くの情報が出てきています。例えば、OpenAI社の蒸留したでデータを使っているのではないか、などのいろいろな憶測です。本当に定コスで高性能な言語モデルが開発できたのであればそれはそれでかなりな衝撃ですので、しばらく注視しておきたいAIですね。
AIモデルの勝者
AI業界はまだ発展途上で先読みが難しいので、DeepSeekのように突然環境を変えてしまうようなイベントは今後も出てきそうです。
いろいろな業界の発展を見ていると、どこかの企業が新しい事業を始めて需要が見込まれると、多くの企業が参入、競争を勝ち抜いた数社の企業の製品、サービスが市場を独占する、ということがよくあります。
2022年にOpenAI社がChatGPTを発表してから本格的に始まったAI企業の競争は、最近ますます激しくなってきています。
個人的には、今後AGI(汎用人工知能)の出現も予測されていますので、やはり体力のある企業のサービスが勝ち残っていくのかと思っていました。
しかし、次の記事にあるように、単一の勝者が誕生するのではなく、マルチモデルに行きつくのではないか、という考察記事がありました。
AIは競争の末に単一の勝利者が誕生するのではなく「マルチモデル」に行きつく
この記事によると、「AIモデルを提供するテクノロジー企業の多くは、『AIは勝者総取りの市場になる』という見方を支持している。さらに発展を見せるであろう近年でもどのように発展するか想像も難しい10年後でも、支配的な単一のモデルは誕生せず、AIは複数のモデルを組み合わせて活用する「マルチモデル」が基本となる」だろう、と予測されているようです。
AGIが出現すると、それを制覇する企業が市場を独占するような気もしますが、確かに特化型のAIの方が能力が高い気もします。
予測は難しいですが、優れた複数のAIを組み合わせて、マルチモデルを統合するポータルを持つ企業が市場を独占するのかもしれませんね。
AIが駆逐する職業
AIの得意分野の一つとして「プログラング」があります。
AIが普及してまもなく、Github CopilotなどのプログラミングをサポートするAIや、AIでプログラムそのものを生成することもできるようになりました。
このような背景から、AIの普及に伴いプログラマという職業はなくなるのではないか、と言われるようになり今に至ります。
以前から、現在プログラマが行っいる作業は確かにAIに置き換えられていくと思いますが、プログラマという職業は無くなることはなく、その役割が変わっていくのではないかと感じていました。
ただ、その新しい役割は何か漠然としていたのですが、最近次のような記事を見かけました。
AIが真っ先に駆逐するのは翻訳よりもプログラミング、それでも職業としては残る
この記事では「プログラムを生成する作業はAIの得意とするところなのでその部分はAIに置き換えられていく。ただし、『ソフトウェアを開発する』という作業はAIへの置き換えは難しい。プログラマという職業は『真の上流工程のプロ』になるのかもしれない」と書かれています。
確かに、プログラム作成はソフトウェア開発工程では下流の方に位置し、下流工程の作業はAIに置き換えられる可能性は高いように思います。逆にソフトウェアの企画、設計など高い位置から俯瞰する作業はAIによる完全な置き換えは難しく思いますし、プログラマという職業の中身はそのようなものになっていくのではないか、と感じしまた。
みなさんはどう思われますか?
プログラミング系の話題
プログラミング系の話題を2つご紹介します。
エディタ「Cursor」
皆さんは、普段コーディングやテキストファイルの編集でどのようなエディタを使用していますか?
私はデスクトップ(GUI)で使用する場合は「Visual Studio Code(VS Code)」、ターミナル(CUI)の場合は「Vim」を使用しています。
デスクトップのエディタは他にもメジャーどころとしては「Atom」や「Subliime Text」などもあります。
いずれのエディタもインストールしているのですが、ほぼ100%VS Codeを使用しています。
ところで、ネット記事を見ていると最近「Cursor」というエディタを利用する人が増えてきていますね。
このエディタはAIとの親和性が高く、デフォルトの状態でAIによるコード補完や質問などができます。
最近使い始めたのですが、インストールして驚くことがありました。
インストール後、VSCodeの設定や機能拡張をすべて引き継ぐことができるんですね。
普通、新しいエディタをインストールすると、自分好みにいろいろ設定する必要がありますが、Cursorの場合はVS Codeを引き継ぐことができるので、Cursorを初めて起動した瞬間から、VS Codeと同じ環境が利用できるようになっています。
さらにデフォルトでAIも使えますので、今後はCursorを使うことが多くなりそうです。
エディタは私の個人的な使い方ではVS Code一択かと思っていましたが、AIの登場により新しいコンセプトのエディタが開発され、需要もある、というのも時代の流れですね。
将来、AIの次の大きな技術が出現したときは、また新しいエディタが出てくるのでしょうかね….
プログラミングサポートツール
先ほどはエディタの話題でしたが、今度はツールのお話です。
最近のエディタは機能拡張でさまざまな便利な機能を追加することができます。また、クラウドの無料サービスでもかなり便利なツールがあります。
そのようなツールを見つけるたびに、機能拡張に追加したり、URLをブックマークしたりして活用しています。
結構いろいろなツールを使っているつもりでも、日々いろいろなツールが出てきますし、知らないツールもあります。
次の記事では、プログラミングに役立つツールが紹介されています。
もしプログラミング初心者に戻れたら、初めから使っておきたかったツール36個
いつもお世話になっているツールから、知らないツールまでたくさん紹介されいます。
まだ使ったことがないツールについては早速使ってみました。このような実経験から紹介されているツールはやはり便利ですよね。
この記事に限らず、AIに聞いてみたり、ネットで調べてみたりして、定期的に自分が使っているツールを見直す、というのもいいかもしれませんね。