IT系ニュース(2024年8月)

この記事では「データサイエンス系」「Web系」「プログラミング系」それぞれの分野について、最近のニュースや気になったことなどをご紹介します。

ベルーフでは就労移行支援事業として、これらの分野の基本的なスキルが身に付く研修を提供しています。研修方針などをご紹介していますのでご覧ください。

データサイエンス系

生成系AIの進化

生成系AIの今までの流れを「扱うメディアの種類」という観点で振り返ると、最初はテキストや画像といった単一フォーマットだけを扱うAIが主流でした。

その後、「マルチモーダル」と呼ばれる、「テキストと画像」というように異なるメディアをまとめて扱うUIが出てきました。

これからは、さらにマルチモーダルでの価値を出していく時代になるような動きがあります。

最近では次のような複数のメディアを融合する、という生成系AIも出てきています。Googleによる「動画にピッタリな音楽を生成するAI」というものです。

https://gigazine.net/news/20240618-deepmind-generating-audio-for-video

デモ動画を見てみると、映像に合わせたBGMをつけるのは当然として、場面が変わるタイミングに音楽を合わせたり、効果音もつけています。

このように複数のメディア融合が進むと、近い将来、プロンプトをうまく調整すると短編動画ぐらいは自動生成できることになるかもしれませんね。

AIと著作権

ところで、生成AIでここまでできるようになると、成果物に対する著作権の問題が出てきますよね。

文化庁も以前から生成系AIに対する著作権の検討を行なっていて、考え方を提示しパブリックコメントで意見を集めていました。

そのような中、文化庁が「AIと著作権II」というテーマでYouTube Live配信をしました。

https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2407/22/news142.html

上のWebページで紹介されている動画リンクは非公開になっています。
当日の動画は別途アーカイブ動画として2024年8月21日に公開されています。動画のリンクは以下です。
https://youtu.be/bD0Kp5PiP8o?si=r0YlghKOOM-XqcrS

データサイエンスは技術系の知識が必要とされる職種ですが、今後はこのような権利関係の知識も要求される時代になりそうですね。

これからはスキルの掛け算をすると、より活躍の場が広がる社会になっていくと思います。

データサイエンティストを目指される方は、ぜひ広い視野意識していただければと思います。

2024年上半期の生成AI動向

ということで、生成AI系の進化は技術面でもビジネス面でも目まぐるしい変化の中にいますが、2024年の上半期の生成AI業界のまとめ記事がありましたのでご紹介します。

市場や技術の進化、取り巻く環境が抱える課題、展望などがまとめられています。

データサイエンティストを目指される方は、ぜひ業界全体の情報も確認することをお勧めします。

Web系

Web系エンジニアといっても、業務によって仕事の内容はかなり変わります。

デザイン系の場合、Webページのデザインや、Illustratorなどのデザインアプリによる制作技術が求められます。

フロントエンドエンジニアは、HTMLやCSSを主体として、JavaScriptでのフロントエンド側のプログラミング技術も必要です。

バックエンドエンジニアは、サーバの知識やプログラミングの知識も求められます。

これらの技術は当面大きな変化はなさそうですが、フロントエンドエンジニアが扱うCSSについては例外で、年々進化のスピードが早くなっているように感じます。

CSSとは?

CSSとは一言でいうと「Webページのデザインを設定するファイル」のようなものです。

Webページのコンテンツ(表示する内容)は、HTMLというフォーマットで記述します。ただHTMLファイルだけですと、ブラウザで表示したとき、文章や画像などが上から順番に表示されるだけになってしまいます。

Webページのデザイン、例えば文字の大きさや色の設定、画像の大きさの設定、レイアウトの設定などは、HTMLファイルとは別にCSSフォーマットで記述したCSSファイルで行います。

CSSはその目的から、従来はWebページのデザインを決定する設定ファイルのような役割をしていました。

ところがここ数年のCSSの進化を見ると、プログラミング的な要素が導入されてきています。

ブラウザで動きがあるページを見たことがあると思いますが、従来はJavaScriptというプログラミング言語でその動きを記述していました。

ところが最近のCSSでは、従来JavaScriptで行ってきたような動きをCSSで記述できるようになってきています。

Web系でもプログラミングの考え方が重要になってきそうですね。

Web系ではHTML・CSSの知識は必須ですが、今後はぜひプログラミングの知識も幅広く身につけるようにすると価値が高まりそうですね。

プログラミング系

プログラマの今後

ChatGPTが大々的に発表されたのは2022年11月でしたので、まだ2年も経過していません。このスピードで今後も技術進化が進むと、プログラマの役割はどうなるのだろうっていう疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

結論としては、プログラマの役割は変わるにしても、ソフトウェア製品として仕上げる、という点では今後も重要な役割を果たしていくと思っています。

生成系AIではもちろんプログラムの生成はできます。「ChatGPT」というサービス名にもついている「GPT」という技術は、次の単語を確率を元に予測する仕組みですので、どうしても意図していないものを生成することもあります。

今までプログラマは要求仕様を理解してプログラムを作成する、という内容でしたが、今後はプログラムの大半は生成系AIが作成するものの、結局は成果物としてソフトウェアを仕上げるのは相変わらずプログラマの仕事になるのではないかと思っています。

仕事の内容が変わっても、相変わらずプログラミングの知識は必須ですし、さらに従来の知識に加えてAIを使う技術も必要になってきます。

ベルーフでは、プログラミングの基礎をしっかり身につける研修を用意していますので、今後のプログラマという職業に不安がある方も、ぜひ挑戦していただければと思います。

最近のWeb記事で次のようなものがありました。この記事でも、ソフトウェアのエンジニアはやることはそれほど大きく変わらないのでは、と述べています。この記事は他にも参考になる考えが書かれていますので、ぜひご一読してみてください。

https://codezine.jp/article/detail/19166

公開講座の活用

プログラマという職業は、従来からの基礎的な技術をベースにしながら、今後はさらにAIなどの技術を使いこなしていくことも求められるような流れになってきています。

ベルーフでは、基礎的な技術がしっかり身に付く研修を用意していますが、最新の動向に対応した技術はカバーしきれないところもあります。

このようなときは、ネットで多くのセミナー講座が公開されていますので、ぜひ積極的な利用をしてみてください。

例えば、最近のIT系企業は、新人向け技術研修のコンテンツ(テキストや動画)を公開していることがあります。企業研修ということでかなり実践的な内容にも触れらています。企業ではどのような知識が求められるのか、確認するだけでも勉強になると思います。

https://qiita.com/nucomiya/items/29965f1915436f2cfc79

また、大学の講座なども無料で公開されていることもあります。

例えば「JMOOC」や「MOOC」というサービスでは、国内だけでなく世界の大学のコンピュータサイエンスやプログラミングの講座をオンラインで受講することができます。

いろいろな講座がありますが、どれも体系的なカリキュラムになっていて、知識をきちんと身につけることができます。

私は以前、JMOOCで機械学習のコースを受講したことがありますが、かなり役に立ちました。

ぜひ興味のある講座があれば受講してみてください。

MOOC、JMOOC以外にもいろいろなオンライン講座が紹介されているWebページがありましたので、こちらも参考にしてみてくだい。

https://www.publickey1.jp/blog/24/moocmassive_open_online_courses2024.html

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