IT系ニュース(2025年1月)

この記事では「データサイエンス系」や「プログラミング系」などの分野について、最近のニュースや気になったことなどをご紹介します。

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データサイエンス系の話題

2つの話題をご紹介します。

AGI

最近のAIはさらに性能が向上し、以前のように検索をしても最初にAIの要約が表示されるなど、どんどん一般化していますよね。

性能向上のスピードもどんどん加速しているような印象すらあります。

この先どうなるんだろう、とちょっと不安混じりに思うこともありますが、やはり気になるのは人間を超えるAIは登場するのか?問いてんがとても気になります。

以前はシンギュラリティという言葉で語られていましたが、最近はAGI(Artificial General Intelligence・人工汎用知能)やASI(Artificial Super Intelligence・人工超知能)などの言葉も出てきています。

今までのAIは、文章生成、画像・動画生成など特化型でしたが、AGIは人間と同じにようになんでもこなせる人工知能、といったイメージでしょうかね。

このようなAGIの登場はまだまだ先と思われていましたが、最近「AGIを達成したのでは?」というニュースがありました。

AI、人間超えた説 OpenAIの従業員が「AGIを達成した」との見方示す

ChatGPTで有名なOpenAI社のの技術者が、AGIをすでに達成した、という見解を発表していました。

OpenAI社の「o3」がすでにそのような域に達しているのかわかりませんが、いよいよそのような時代になってきたのでしょうかね


ところで、AIが人類を越えると、AIが人類を支配するのではないか?という懸念が以前よりありました。それは映画にもなったりしてSFの世界かと思われていましたが、最近、OpenAI社のo3の危険性?を指摘するような記事もありました。

OpenAI o3は,人間とは全く異質の汎用知能である危険性【東大解説】

どのような危険性を指摘しているのか気になったので記事を読んでみたところ、以前はSFの世界と思われていたAIの自己改善やコンピュータウィルスによる攻撃など、AIによる脅威を警戒するときではないか、というようなことも書かれていました。

AIはインターネットと接続された環境にありますので、AIに悪意?がないにしても何か事故の引き金になることをする可能性もあると思いますので、そのような対策も必要なフェーズに入ってきたような気がします。

人の代わり

何か検索するとき、以前はブラウザにキーワードを入力して、検索結果からいくつかのページを開いて読み込む、という作業でしたが、最近はAIに要約してもらうことが普通になりつつあります。

このようにAIは人の代わりにできることが多くなってきているわけですが、最近はさらに進化してきていますよね。


最近、Googleが「Deep Research」(無理やり日本語にすると「詳細調査」というような意味でしょうかね)というサービスを発表しています。

Try Deep Research and our new experimental model in Gemini, your AI assistant

サービスの使い方の流れとしては、次のような手順です。

  • 最初に調査内容をDeep Searchに伝える
  • Deep Searchが具体的に収集する情報などの調査計画を示してくれるので、そのままでよければ調査開始、調査計画を変更したい場合は編集する
  • 調査結果がレポートとして出力される

具体的な記事もありますので参考にしてみてください。

Googleが人間の代わりに情報収集してくれるAI機能「Deep Research」をリリース

さらに他の技術と組み合わせると、調査内容を伝えるだけで解説動画を作成してくれる、などのようなことが簡単に実現できる社会になっていくのでしょうか?


これはPC上の人の作業の代わりという感じですが、最近はロボットの分野でもAIが搭載されるようになってきています。

グーグル辞めたロボットAIの精鋭達 Physical Intelligenceが革新的成果、ロボAI革命近づく

記事に紹介されている内容を見ると、アーム型ロボットがドラム式洗濯機から洗濯物を取り出して畳む、という作業を器用にこなしています。昔から洋服を畳むロボットはいろいろなメーカーが開発していましたが、成果はあまり芳しくありませんでした。でもAIを導入することによってここまでできるんですね。びっくりしました。

ロボットと生成系AIは親和性が低そうな気がしますが、この記事によるとマルチモーダル型の大規模言語モデルと連続型生成モデルを組み合わせて、複雑で長いタスクを自動で処理できるようです。

個人的にロボットは小さい頃から好きでしたので、そのときそのときでびっくりすることはたくさんありましたが、ここまでできるというのは革命に近いのでは?と思っています。

将来的には介護ロボットなども開発されるのでしょうかね。

プログラミング系の話題

プログラミング系の話題を2つご紹介します。

2038年問題

前回の記事で2038年問題についてご紹介しましたが、今回もその話題の続きです。

今から25年ほど前、2000年問題が話題になり、世間ではかなり騒がれていました。

当時はいろいろなところでリスクが喧伝されていました。例えば飛行機事故につながる、銀行のシステムが泊まるなど、物騒な内容も多かった記憶があります。

実際に2000年を迎えたところ、対策も十分にされていたのもあるようで、小規模なシステムで日付に関わる問題は出ていましたが、大きな事故のニュースはありませんでした。

その後、2038年問題が出てきましたが、これも早めに対策があれば問題ないのではないか、と思っていたのですが、次の記事でこの問題は思ったより大きいのではないか、という指摘がありました。

2038年問題が思ったよりヤバい。

この記事では、2038年問題を検出するツールを作成して、実際にGithub上にあるC言語のリポジトリにある900近いブロジェクトを検証したところ、7割近くが検出できなかった、と報告されています。

なんとなくですが、前回の2000年問題は騒がれた割には大きな問題ではなかったので、今回の2038年問題もあまり大きく注目されていないような気がします。

2038年問題はまだ先ですが、ウォッチしておいた方が良さそうなニュースですね。

ほぼゼロの電力で高速処理

コンピュータの能力は非常に高いですが、何年か前から処理能力の向上に伴いその高い消費電力が問題になってきています。

最近では、スリーマイル島の原子力発電所を再稼働して、発電した全電力をマイクロソフト社に供給する、というニュースもありました。

ここ数年でAIが発展してきたことに伴い、計算のための電力がかなり必要になっている、という状況です。

このように計算の処理能力を上げるには消費電力は避けられないと思っていたのですが、光の散乱現象を利用して、ほぼゼロの電力で処理する仕組みが開発されたというニュースがありました。

光の散乱現象でAI演算、ほぼ電力ゼロで超高速処理

光は何かに当たると散乱しますが、その散乱を利用して演算をするようです。ただ、記事を読むとニューラルネットを意識したような作りになっていますので、AIに特化した演算装置のようです。

ただ、今後はこのような新しい発想でコンピュータの消費電力を抑えるような技術が出てくるかもしれませんね。

(いつも不思議に思うのですが、このような飛躍的な発想・発明をする方たちはどのような思考回路で考えているのでしょうか…)

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